装置概要

装置概要
・AI検査(表裏判別、品質検査)
・表裏反転
・協働ロボットによるワークのライン戻し
・アキューム / 定ピッチ送り出し
・一定ピッチでのカップ搬送
・実ワーク位置の画面上への表示(デジタルツイン風)

能力
・AI検査:0.2sec / 個
・ワーク搬送:10m/min

装置サイズ
W3000 x D1500 x H1500

AI検査における特色

【製造ラインに組み込み可能】
食品製造機械に1948年の個人創業以来75年携わってきた経験から、既存のラインへの組み込み、拡張、改造を通じて、AI検査を実装・検討することができます。
また既存の検査機がトレーサビリティ用に保存している画像を瞬時に読み込み、インラインでの検査を実行した経験もあります。

【曖昧さをデータ活用に利用】
自信を持って良品とも不良品とも言えないデータを「グレーゾーン」として次回の学習に利用することができます。こちらは2022年度のFOOMAジャーナルにも掲載され、報告論文にもなっています。
https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/record/2004538/files/TJFM_17_1-23.pdf 
(リンクをクリックすると、筑波大学の論文リポジトリサイトからPDFがダウンロードされます)

また、不良品の種類(ラベル)を複数種類設定することが可能です。
ラベルの意味づけ次第では上流工程の不調をデータから読み取ることができ、広範な製造ラインの改善にも繋がります。

【0.2sを下回る高速処理】
1つのワーク画像データに対して、0.2sを下回る処理速度でAI判定が可能です。
実際に5個/秒、12時間/日以上稼働する工場で2年以上使用されています。

【ハードウェア設計・製造まで、一貫して行います】
イシダテックは食品に対応した、オーダーメイドの機械設計・製造を元来の強みとしています。
この強みを活用して、AIとハードウェアの融合を可能としています。

【教師なしAIの開発も完了】
食品製造業において、AI運用上最も困難なことが、「不良品データ」を予め大量に収集すること。
これは不良品の種類が多岐にわたることや、環境条件によって未知の不良品が生成される可能性もあることに由来します。
弊社では、2023/4に食品製造業に特化した教師なしAIの開発を終えました。
このAIを活用して、「良品とはどこか違うもの」や「未知の不良品」を良品データのみから判定する事が可能です。

ロボットハンドリングにおける特色

不定形、表面がザラザラ、穴あきでハンドリングしづらい
調味料や油脂で表面が覆われており吸着パッドでは経路汚染が心配で洗浄が頻繁

このようなラインに対応したハンドリング方法を、国内で唯一扱う独自技術で解決します。
ロボットとその周辺を含めた設備を一式で設計・製作いたします。

搬送装置について

これまで様々なお客様向けに対応してきた経験から、実ライン、ワークに合わせた最適なアキューム装置、反転装置、定ピッチ送り出し装置を製作します。


AI検査検証実施について

X線検査画像のダブルチェック検証に加え、AI検査デモ機を用いた外観等の有彩色画像の撮像検査検証の実施が可能です。詳しくは下記ページをご参照の上、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

外部リンク

FOOMA JAPAN 2023公式サイトや、noteでも展示物についてご紹介を行っています。